築地で寿司を楽しもう!並ばなくたって美味しい寿司屋

2013年もあと少しで終わる。今年もいろいろあった一年だった。やり残したことは何だろうと考えると築地が頭に浮かんできた。そうだ、寿司だ。

 

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早朝の築地市場入り口。初めての築地に心が踊る。2013年最終日、築地は観光客、年末の買い出しに集う人々で大いに賑わっていた。

 

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写真の真ん中で走っているのは「ターレトラック」。大きく丸いハンドルが灯油缶のような胴体の上に乗っかり、後ろは荷物を搭載するための荷台になっている。ターレが縦横無尽に走りまくる。初めて見る乗り物に僕のテンションは完全にMAXだった。

 

僕たちは築地で大人気の寿司屋、「寿司大」へと向かった。

 

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そこにあったのは最後尾が見えないほどの長蛇の列。えっ?どういうこと、と列の整理をしているお兄さんに声をかける。

 

「いま、9時間待ちっすっ!んー、だからお店に入っていただけるのは大体4時になります!」(ニッコリ)

 

ハアッ!?く、9時間待ち???いまは7時半なので16時半にならないと入れないの??

 

異常な過熱ぶりとお兄さんのドヤ顔にドン引きというか、驚きを隠せない我々はその列を離れ、二番人気の「大和寿司」へ。

 

ここも行列が途切れることはなさそうで、しかもすでに列に新しく加わることは出来ないとお兄さんに断られてしまった。行き場の僕たちは、しばしショックにうなされながら場内をさまよった。いったい、9時間並んでまで食べたいお寿司とは何なんだろう。

 

寿司大、大和寿司から2つ隣の通りに見つけたのが「寿司弁富」だった。こちらも行列だが、その長さは寿司大と比べると悲しくなるほど短い。僕たちの前にはおよそ20人ほど。10人ほど座れる店内と一回転が30分−1時間ほどだと考えると、1〜2時間以内には確実に寿司にありつけると思われた。

 

今回、遠方の友人の東京観光に付き合っていることもあって、寿司の味の良し悪しよりもむしろ築地で寿司を楽しむことそちらのほうが優先だ。僕たちはすぐさま列に加わった。

 

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寿司大9時間待ちという築地の洗礼を受けたばかりの我々は、9時間も待って食べる寿司とは一体何なのだろうとグチグチと文句を言い合った。そんなこんなで時間を潰していると一時間とちょっとで僕たちの番へになった。

 

店内は、アジアの観光客で一杯だった。しかも、みんなセットを頼んだあとにさらに追加で単品注文を繰り返す。そのアグレッシブさに圧倒されつつ、一番お高い「さくら」(3600円)を注文した。ちなみに、9貫1,800円のサービスセットが圧倒的にリーズナブル。他の寿司屋は大体3000円中頃から後半のスタートだが、ここだけ謎の1800円スタートなのだ。陽気なオヤジギャグを脈略無く唐突に繰り出してくる板前さんを楽しみながら、しばし歓談する。ようやく出てきたのがこちら。

 

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おー、きれい。弁富では握った順にどんどん出てくるのではなく、全てを最初に握ってまとめて出てくる。これは圧巻。普段は食事の写真など殆ど取らないのだが、これは記録に残したいと思って撮影した。

 

肝心の味はというと「満足」だった。寿司なんて食べ慣れてないから、細かい良し悪し等分からない。うには臭みはなく濃厚だし、いくらもほのかな甘味があってジューシー、中トロはとろっと口の中でとけてすっきりする。兄ちゃん、これ旨いよ!どれもこれも美味しいよ!大満足。9時間も並ぶ必要なんか無いよ!

 

 

 

弁富寿司 / 築地市場駅築地駅東銀座駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5

東京・築地市場の江戸前寿司 | 弁富

 

そんなわけで楽しい年末の築地体験でしたとさ。